令和4年6月14日に開催された善通寺市議会定例会では、会期の決定と市政の現状報告が行われた。
会期は本日から27日までの14日間に設定され、議員の承認を経て決定された。
今定例会の主要議題には、令和4年度一般会計補正予算が含まれており、市長の辻村修氏は補正予算の内容について詳細に説明した。
補正予算の額は、歳入歳出ともに7億4,300万円であり、これにより総予算は154億600万円となる。この補正予算には、急を要する事業の資金も含まれている。市長は、特に新型コロナウイルスの影響を受ける市民向けの追加施策を強調した。例えば、子育て世帯に対する支援金として、18歳までの全ての児童を対象に1人当たり5万円を支給することが決定された。
また、市長は所信表明演説において、持続可能で安全なまちづくりを進めていく意向を示した。具体的には、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにするゼロカーボンシティの実現に向けた取り組みが重要と述べた。同氏は、農業の支援や公共インフラの整備、地域の自立的なまちづくり活動の支援が今後のマストであるとする意識を強調した。
また、教育行政においては、安藤孝泰教育長が就任を宣誓し、教育制度の充実を図る意向を明らかにした。特に少子化対策やハイブリッド教育の推進に力を入れると話し、子どもたちが地域で学び、育つ環境を整えることの重要性を訴えた。
今定例会の中で採決される予定の議案には、議案第2号の善通寺市総合会館条例の一部改正なども含まれる。これにより施設の利用を見直し、地域住民にとってより良いサービスを提供していく方針が示されている。議案第7号および第8号においては、監査委員の選任が提案され、議会からの了承を得る予定である。今後の委員会審査も大きな注目が集まる。
最後に市長は、ポストコロナ時代の市政発展には市民との協力が不可欠であるとし、さらなる支援と協力を求めた。市議会の次回日程は21日、再度本会議が開催される。議員は定刻までに参集が求められている。