令和3年3月22日、善通寺市議会は定例会を開催し、様々な議案を審議した。主要な議案には、善通寺市事務分掌条例や消防団員に関する条例の改正、令和3年度の予算案が含まれている。
会議の議題に上がった議案の中で、特に注目されたのは「善通寺市事務分掌条例の一部改正について」で、これに関し、大平達城財務部長は新設されるデジタル室の業務内容について説明した。デジタル化は市民の行政サービスにも影響を及ぼす導入であり、地域のニーズに応える形で進められるとの答弁があった。この施策により、職員数の効率化が図られる見込みだという。
また、消防団員に関する条例改正では、任期制度の見直しが必要とされ、団員の任期が3年間となることが確認され、休団制度についても議論が行われた。地域防災や緊急事態に対応するための体制整備が求められており、その重要性が再確認された。
市民生活に密接した内容として、子育て支援医療費助成条例の改正案が幸運にも賛成多数で可決された。対象年齢を18歳まで引き上げることで、子育て家庭の経済的負担を軽減する狙いがある。これは近隣他市に対する競争力を高め、住みやすい街作りを促進する要因となるだろう。
さらに、令和3年度一般会計予算案は、市民の福祉向上を図る内容で組まれており、教育、福祉、環境保全といった分野への資源配分が見直されている。臨時的な市債発行も視野に入れ、市経営の安定化を目指す意図が感じられる。
これらの議案は全て全会一致で可決され、善通寺市議会は市民の意見や要望を尊重する姿勢を示した。今後も市民と行政の連携を深めるための施策が期待される。