令和5年5月10日、善通寺市議会の臨時会が開催された。議会は、重要な議案が次々と上程され、市政の運営に関する様々な事項が審議された。
臨時会では、まず仮議席の指定が行われ、続いて議長の選挙が行われた。議長には金崎大和議員が選出され、選挙戦では13票の支持を得た。金崎議員は議長に選任されたことに感謝の意を表し、円滑な議会運営に努めると約束した。
続けて、副議長には宮武昌史議員が選出され、同議員もまた議長をサポートし、議会運営に尽力する意向を示した。
会期の決定についても議論され、臨時会の会期は1日とすることで異議がなく決定された。また、議席の指定や会議録署名議員の指名も行われた。
その後、常任委員会の委員選任に関する討論が行われ、委員の指名案が異議なしで承認され、各委員会の正副委員長の互選も順調に進められた。
一連の手続きが終わった後、最も注目された議案に移った。市長の辻村修氏は、令和5年度一般会計補正予算を提案。補正予算額は、低所得世帯への支援事業に向けて追加される2億5,100万円で、市の財政基盤を強化することを目的とした。市長はこの補正により、物価高騰に直面する住民への支援を拡充する方針を明示した。
その後、質疑に関して異議はなく、議案第1号は原案通り可決される結果となった。続いて、職員の特殊勤務手当についても改正案が上程され、これもまた委員会付託を省略し、原案どおり可決された。
税条例の改正に関する議案についても同様の流れで進められ、議会は議案第3号から第5号まで一括して採決し、いずれも原案通り承認された。特に、国民健康保険税条例の改正においては、課税限度額を引き上げる内容が盛り込まれ、広く市民に影響を及ぼす政策となる。
最後に、監査委員の選任が行われ、議会の同意を得て寿賀崎久氏が選任された。これにより、議会は全ての議程を終了し、午前10時41分に閉会となった。本臨時会は、議会の新しい体制のもと、市の未来に向けた重要な施策が進行することを期待される形となった。