令和5年3月、善通寺市議会は定例会を開催し、様々な議案を審議した。
この中で特に注目されたのは、議案第15号から第22号にかけての個人情報保護に関連する条例の制定や改正についてである。総務委員会の川向武委員長は、これらについての審査経過を報告し、善通寺市の社会環境を考慮した委員選考や個人情報保護の新たな方針を示した。
また、議案第16号に関しては、内田信吾議員が反対意見を述べた。この法律はデジタル改革の一環でありながら、多くの中小事業者に対し過度の負担を強いる可能性があるとの懸念が示された。内田議員は、これにより得られる利益よりも痛みの方が大きいと指摘した。
そのほか、議案第7号から議案第14号にかけての一般会計予算も重要な議題の一つであった。特に、令和5年度の予算では、子育て支援や介護保険に関連する施策に多額の費用配分がなされている。市民生活部長の宮川庄造氏は、税制改正に伴う施策についても言及し、新たな負担を市民にかけることのないよう慎重に取り組むと表明した。
市長の辻村修氏は、議会からの意見を受け止め、今後の施策に生かす意向を示した。また議会運営についても、オンライン参加の可能性や政策課題に対する議員の役割の重要性が強調された。市長は議会の役割に感謝しつつ、市民へのサービス向上に向けた今後の施策に期待を寄せていた。
最後に、採決の結果、これらの議案は全会一致で可決されることとなった。特に、個人情報保護関連の議案は、今後の市の政策に大きな影響を与える内容であったため、慎重な審議と市民への丁寧な周知が求められる。議会では、これらの政策が市民生活にどのように反映されるか、引き続き注視していく必要がある。