令和3年3月定例会が善通寺市議会において開催された。
市長の平岡政典氏は、会期の決定において「本定例会の会期は本日から23日までの22日間」とする旨を発表した。
次に、施政方針演説を行い、新型コロナウイルス感染症への対応や市政の今後について言及。
特に大学生への支援やプレミアム付商品券の販売実績について、具体的な数値を示しながら説明した。支援金の申請者数は227人で、1,135万円を支給。
また、ひとり親世帯への特別給付金は314世帯に2,089万円、高い換金率を示したプレミアム付商品券は99.52%に達した。市長は、「コロナ禍においても中小企業支援に努めている」と強調した。
市長が取り上げた新庁舎建設については、進捗状況を報告。令和4年1月供用開始に向けた工程が順調に進んでいることが伝えられた。
また、教育分野についても言及があった。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた学校運営の現状と子どもたちの安全な学びの場の確保に向けた取り組みが確認された。特に、ICTを活用した教育の推進に力を入れていることが示された。
議案審議では、令和2年度一般会計補正予算を含む6件の議案が一括議題となり、承認された。予算総額は197億8,500万円に達し、過去最大の規模となった。
次に、請願第1号日本政府に「核兵器禁止条約の調印・批准をすることを求める」意見書の採択が議論されたが、委員会での報告の結果、不採択となった。各議員からの討論では、賛否が分かれ、市民や地方自治体が持つ意見の多様性が浮き彫りになった。
今後も地域と市民の声を大事にしながら、持続可能なまちづくりに向けた取り組みを続けていく決意が示された。