令和2年3月18日、善通寺市議会において定例会が開かれ、様々な議題が討議された。特に重点が置かれたのは、新型コロナウイルス対策や地域の活性化に関する施策だ。
議長の寿賀崎 久君は、会議の冒頭で定足数達成を確認し、進行を開始した。その後、林 野 忠弘君及び氏家 寿士君が会議録署名議員として指名された。
一般質問には、多くの議員が参加し、それぞれの議題について活発な討議が行われた。
特に大平 達城君は、経済成長と高齢化対策について質問を投げかけた。彼は「善通寺市の高齢者は年々増加しており、これに伴う地域経済の影響が懸念される。税収の確保が個人所得に直結するため、職員には市内居住を促し、地域活性化に向けた意識改革が必要」と強調した。
この指摘に対し、総務部長の近藤 浩行君は「地方創生に向けた具体的施策を実施しており、特に教育と子育て支援に重点を置いている」と答弁した。また、大平君は「新庁舎完成に伴う企業運営についても懸念がある」と述べ、職員の帰住促進策の必要性を強調した。
次なる質問では、竹森 千津君がフレイル健診について発言した。新型コロナウイルスの影響で高齢者の社会参加が減少している現状を指摘し、「フレイル健診を通じて健康状態を把握し、適切な支援が必要」と訴えた。限られた予算の中で、高齢者への支援策の充実が求められる中、市民生活部長が「定期的な情報提供や地域における支援制度の周知を徹底する」と答えた。
さらに山根 千佳君は、空き家の有効活用について質問した。彼は「減少する人口に伴い、空き家が増えている。地域活性化に資する施策が必要だ」と指摘し、空き家バンク制度の活用や情報発信の重要性を提言した。産業振興部長は「空き家の活用を促進するため、移住したい人々に適した施策を実施している」と述べた。
会議の中で、新型コロナウイルスの影響に関する質問も多くされ、市民の健康を守る取り組みとともに、必要な情報の迅速な発信が求められた。特に陽性者が近隣に出た場合の対応について、慎重な情報提供や関係機関との連携が強調された。
最後に、内田 等君は「自主防災会の組織化とその機能強化について」触れ、多様な地域活動を通じて市民が自らの安全を守る教育が必要であると語った。市からのサポートが期待される中、各種の交通安全や防犯活動にも言及し、その重要性を訴えた。このように、地域の安心・安全を確保するための議論が続いた定例会は、多くの市民の注目を集めた。