令和4年12月の善通寺市議会の定例会では、空き家対策や教育行政、交通安全策などが主要な議題となった。特に、空き家問題については全国的に深刻な状況が続いており、市内でも603戸の空き家が存在している。市民生活部長の宮川庄造氏は、恐れを抱える市民に対するさらなる支援の必要性を訴えた。議員からは、空き家除却補助金を増額する要望や、対象を広げる提言もあった。
また、児童・生徒の給食費無償化に向けた動きも取り上げられた。教育部長の尾松幸夫氏は、他市の動向を注視しているが、現状では無償化の予定はないと述べた。市民からの意見を反映させ、栄養面も考慮した給食を提供し続ける意向を示した。
環境問題に関しても議論が交わされた。市民生活部長の宮川氏は、環境行政の質の向上に向けた取り組みとして、ごみの減量化やリサイクルに関する施策を強化していると強調した。特に、プラスチックごみ問題には、適切な処理とリサイクルを行う体制を整える考えを示し、環境推進活動を引き続き支援していくとした。
さらに、都市整備部長の大川浩司氏は、老朽空き家除却支援制度についての説明を行い、その活用状況に加え、今後の施策についても意見を求められた。今後、地域の活性化に寄与するため、地域住民が協力のもと積極的に活動することが重要であるとの認識を示した。
このように、本定例会では市政に対する多方面にわたる議論が交わされ、活発な意見が出されることで市民生活がより良くなる方向性が見られた。各議員は今後の施策に対して期待感と責任を持ち寄り、善通寺市がより住みやすいまちになることを目指していることが伺えた。