令和元年12月定例会が善通寺市議会で開催され、数々の重要なテーマが取り上げられた。本会議では、特に新庁舎建設の進捗状況の確認とともに、消防団員の免許取得補助の必要性が強調された。
新庁舎建設についての質問では、「善通寺市民が期待する新庁舎の建設が進んでいるが、市内企業の活用が鍵となる」と、氏家寿士議員が発言した。市総務部長の近藤浩行氏は、「建設資機材の調達で市内業者の活用を図っている」と応じ、市の意向を示した。
また、消防団員に関しても「消防車両を運転できない団員がいるとのことから、特に免許取得に対する補助制度が必要」と、氏家議員が発言。市消防長の香川英幸氏は、「将来的には補助制度の導入を研究したい」とコメントした。これに対し、市民生活部長の加藤光宏氏は、「高齢者を含む今後の補助事情を考慮し、方針を整えていく」と強調した。
さらには、教育現場の充実が求められ、「地域コミュニティ協議会の施策の進捗状況についても、切に要望する」と、大平達城議員が述べていた。教育部長の尾松幸夫氏は、「市として地域のニーズに即した支援を進めていく」と回答。
同様に、市民バス空海号の運行見直しに関する質問でも、市民需要を考慮した改善の必要性が提起された。議員たちからは「もっと便利に利用できるよう、システムの見直しが必要」との意見が上がり、市長も「様々な意見を受け止め、今後の方向性を検討したい」と応答した。
さらには、生活習慣病の予防が公的な健康施策として取り上げられ、市が取り組んでいる具体的な健康支援術なども議論された。今後の年度計画の中で、疾患予防を意識した生活習慣の向上を目指す向きが見受けられた。
地域住民への情報発信手段として、本市の情報サイトやSNSの活用状況も議論の中心となった。「市民への分かりやすい発信が求められている」旨の意見が出され、総務部長は「改善に向け、ひき続き努力していく」と述べた。
また、ペットのふん尿被害に関しては、飼い主への啓発強化が提言され、環境行政の議論も展開。市民生活部長は、「飼い主のモラル向上とともに、法的措置も視野に入れつつ対策を講じていく意向」と言及した。
加えて、コンパクトな公共交通の整備や、自家発電設備の導入なども視野に入れた議論が行われ、市民の安全や福祉が今後も大いに考慮される施策が要請されている。