令和6年3月5日、善通寺市議会は3月定例会を開会した。
議長の金崎大和氏は開会の挨拶で定足数に達した旨を報告し、日程を進行した。
定例会では、会期の決定が行われ、今回の会期は21日間と設定された。続いて、会議録署名議員として内田信吾氏と長谷川義仁氏が指名された。
市政報告では、辻村修市長が市の様々な施策について言及した。中でも地域公共交通に関するオンデマンド型乗合サービス「チョイソコぜんつうじ」の導入が注目されている。市長は、今年1月から運行区域を全域に拡大したと述べ、現在1,292名の会員登録者と271か所の停留所があることを強調した。
さらに、物価高騰に対する医療施設等への支援として706万円を給付完了したことも報告された。市長は医療機関にかかる負担軽減に努めていく意向を示した。
施政方針演説では、令和6年度の予算編成について触れた。総額146億7,000万円で、前年に比べ5.3%の増加となる。市長は、子育て支援や地域交通、デジタル化への取り組みを強調し、市民にとって住みやすい町づくりを目指す考えを示した。
今期の議案として、令和5年度一般会計補正予算や特別会計の予算案など22件が上程された。中でも固定資産税の課税免除に関する条例の制定が議論を呼ぶ見込みであり、地域経済の促進を狙った施策として評価されている。
各議案はすでに全て可決済みで、特に市民生活に直接影響を及ぼす施策の実施に期待が寄せられている。議会は今後も市民の意見を反映しながら、持続可能な市政を進めていく方針である。