令和4年9月定例会が6日、善通寺市議会で開催された。
今回の会議では、一般質問が行われ、特に安井一博議員の質問が注目を集めた。彼は男性用個室トイレにサニタリーボックスの設置を提案し、その必要性を強調した。安井議員は、尿漏れパッドやおむつを使用する男性が増えている現状を指摘し、トランスジェンダーの方への配慮にもつながると述べた。均等に意見を述べた総務部長の芝秀和氏は、設置の必要性を認め、速やかに導入を進める意向を示した。
さらに、安井議員はコロナ禍が子どもたちの精神に与える影響についても言及した。東京大学の調査によると、家庭内でのストレスや学習意欲の低下が懸念されており、特に小学4年生以上の子どもに中等度の鬱症状が見られるとのことだ。教育部長の尾松幸夫氏は、学校が子どもたちの変化を注視し、必要に応じて支援体制を強化する意向を示した。
また、視力低下が学校現場での大きな問題だと安井議員は強調し、視力検査の実施状況とその対策について質問した。教育部長によると、視力検査は年2回実施されているが、眼科受診を推奨することが主な対策となっており、さらなる対応が求められている。
議会ではプログラミング教育の重要性やその現状についても議論された。尾松教育部長の発言によれば、プログラミング教育は論理的思考力を育成する重要な課題であり、今後も継続的に取り組む必要がある。市内の学校では、デジタル技術の活用が進んでいるが、保護者への説明や啓発を強化していく必要があるという。
さらに、ウクライナへの人道支援についても議論が交わされ、善通寺市の取り組みなどが話題となった。市の保健福祉部長、佐柳学氏は、募金活動などを通じて支援を続ける意向を示した。
こうした様々な議題が取り上げられ、市民生活の向上に向けた意見交換が活発に行われた議会だった。