令和5年12月定例会は、善通寺市議会で周知のとおり開催された。
この会議では、出席議員が16名と多く、重要議題の提示がなされた。
特に一般質問のセクションで注目されたのは、地域の防犯灯設置状況についてのやりとりである。長崎 彰夫市議は、防犯灯の設置状況について具体的な数値を求めた。これに対하여市民生活部長の佐柳 学氏は、市内に約1,330基の防犯灯が設置されていると報告し、昨年度の新規設置申請件数も紹介した。
また、防犯灯は自治単位により設置され、各自治会の申請を受けて設置工事が進められている。市民生活部長は、「申請方法は地権者の承諾を得てから行う」など詳細を述べ、より安全な地域を目指している姿勢を示した。
次いで、福祉行政に関しての質問も飛び出した。物価高騰の影響で、支援を必要とする市民が増えているとの実態を受け、地域の福祉施策が話し合われた。特にフードドライブに関する報告があり、市の取り組みが市民に安心感を与える重要性が再確認された。
さらに、教育行政においては、地域と協働した学校運営が話題となり、コミュニティ・スクールの設置状況についても言及された。学校の運営協議会の役割や地域との連携の重要性が強調され、地域ぐるみの子ども育成を目指す姿勢が見受けられた。
加えて、交通安全・適正利用についても議論があり、市民バスの運行状況やドライバーの運転指導が課題とされた。自転車利用者のヘルメット着用義務化についても言及され、市民の安全を守るための助成制度導入が検討されているとの報告があった。
最終的に、美術館や子育て支援制度についても触れられ、市の魅力をさらに引き上げるための施策が求められた。児童の教育支援や地域資源を生かしたまちづくりの重要性が再確認され、今後の方針について期待の声が挙がった。
さらに、吉原地区におけるモデル事例が挙げられ、地域活動の一環として今後の連携強化が期待される中、参加者からは多様な意見が交わされた。このような議論が、善通寺市の未来をより良いものにする一助になればと願っている。