令和2年6月29日、周南市議会の定例会が開かれた。
議題として市長の期末手当の支給特例条例案が取り上げられた。この条例案は新型コロナウイルス感染症による影響を受けた市民への配慮として、市長の令和2年6月の期末手当を全額減額する内容である。
藤井律子市長は、「市民や事業者には続く経済的負担を考慮し、この決断を下した」と説明した。市長は体験に基づき、厳しい状況下にいる市民の思いに寄り添う姿勢を強調した。この時、議員からは突然の提案に対する疑念が示され、もっと市民へのメッセージが必要ではないかとの声も上がった。例えば、友田秀明議員は、市長の思いを十分に伝える機会が次回必要だと訴えた。
企画総務委員長、清水芳将議員が、この議案に対する委員会の審査結果を報告。期末手当全額カットによる減額は247万3500円であることを述べ、質疑も行われた。清水議員は市長の責任感を評価しつつも、今後の給与に関する姿勢について議会の意見を確認していくことの重要性を指摘した。
この議案は全会一致で可決され、その後も討論の場面では、藤井市長の姿勢を評価する賛成意見が相次いだ。また、島津幸男議員は、「賞与の全額カットは市長の強い気持ちが表れた」とし、一層のコロナ対策への期待を示した。最終的に、議案第74号は原案の通り決定され、次回の議会は7月2日に翌日程が予定されている。