周南市議会の第2回定例会が令和6年6月に開催され、様々な議題についての質問が行われた。まず、コミュニティーバスの運行について議論が交わされた。市民の要望に応じた市内全域でのバス運行が求められる中、実証実験が進行中である。市長は地域の交通ネットワーク確保が重要であるとし、既存の公共交通との調和を重視すると述べた。
次に、周南コンビナートのカーボンニュートラル戦略についても焦点が当てられた。市長は、コンビナートがCO2を実質ゼロにするため、燃料アンモニアやCCS(炭素捕集・貯留)戦略の重要性を強調した。特に、最終処分地の確保が課題となっていることが指摘された。さらに、生活習慣病予防と認知症対策の一環として、高齢者支援が進められており、フレイル予防も重視されている。
この機会に、議員からは文化小ホール建設の意義についてもさまざまな意見が出された。人口減少に伴う需要の減少が懸念され、今ある施設との兼ね合いが重要視されている。市民の意見を尊重しながら、行政が持つべき優先順位についても議論が見られ、経済効率ばかりではなく、多様な市民活動へ支援する方向が模索されている。
最後に、認知症予防に特化したコグニサイズ普及事業の実施が提案され、具体的な取り組みが検討されることが期待されている。健康寿命を延ばすため、行政の役割がますます重要になる中、地域全体が一丸となって課題解決を目指す意義が強調された。市と市民が共に作り上げる町づくりが求められている。