下松市議会において、戀路の焼却場に代わる新焼却場の建設について議論が重ねられ、國井益雄市長は市民の感情を考慮しつつも新施設の建設に向け準備が必要であると述べた。新焼却場の立地については周南市及び光市と協議し、下松市はこれまで他市のゴミを受け入れてきた経緯があるが、今後のスタンスは模索されている。市長は、「対等な立場ですすめていく」と強調し、下松市民の利益と感情に基づく決定を行う必要性を示している。
さらに、平田川の河床についても取り上げられ、農業用水の取水堰が近年使われなくなったことから、その撤去の必要性が指摘されている。これにより既存の土砂堆積を解消し、浸水リスクを軽減できる可能性がある。市では設置された井堰の調査を行い、必要な改修について適時協議するとしており、具体的な行動に移る必要があると考えられる。
國井市長はまた、人口減少対策として、潜在的な結婚希望者や若年層の定着を図るため、経済面などの支援策を強化し、また企業誘致による雇用創出を目指す姿勢を示している。市では若者が安心して生活できる環境を整備し、将来に向けて子どもたちが育ちやすい社会を創っていく方針を掲げている。
一方で特殊詐欺や自転車の盗難等の犯罪抑止にも力を入れ、地域の安全確保を重視する施策を進めていく意向を示した。市では地域と警察との連携を図り、インフルエンサー的な立場で市民への情報提供や啓発活動を活性化させ、犯罪から市民を守る体制を構築している。