下松市議会の定例会が令和6年6月20日に開催され、一般質問が行われた。金藤哲夫議員は、今回の市政運営や市街化調整区域の見直しについて、特に笠戸島の定住促進策や防災対策について質問した。金藤議員は、市長が選挙期間中に市民に約束した施策がいつ実施されるのか具体的に尋ねた。
国井益雄市長は、笠戸島の防災策として、防災ラジオや監視カメラの導入を進めていると説明した。特に、平成30年の豪雨災害を踏まえ、島民の命を守ることの重要性を強調し、多様な防災情報伝達手段の確保に注力する意向を示した。
また、笠戸島の市街化調整区域の見直しについては、山口県との緊密な連携を図りながら、人口減少に歯止めをかける施策を進める必要性を認識しているとも述べた。
さらに、温水プールや多機能複合型施設の建設については、基本計画を着実に進め、民間活力の導入により効果的な施設運営が実現できるよう努めていると語った。特に、施設利用者のニーズを常に把握するため、パブリックコメントを受け付け、地域の意見を反映する姿勢を重視しているという。
金藤議員から要望された「市長と地域の井戸端会議」の再開についても、国井市長は重要性を認識しており、開催に向けて調整を進める考えを示した。政治や市政の課題を市民と共有し、市民の声をより反映させるべく努力すると強調した。
また、議会では、地域住民の安全を確保するため、より多くの視点を持った施策を推進していく必要があるとの意見も出た。特に、陥没や草刈りの問題についても早急な対応を求める声が上がった。
このように、今回の議会では市長の具体的な施策進捗や地域の意見を反映させることの重要性が再確認され、行政と市民との連携強化の必要性が強調された。今後の下松市の施政がどのように進むのかが注目される。