周南市議会の令和3年第4回定例会が開かれ、様々な議題が議論された。特に注目を集めたのが、上下水道局発注の水道工事におけるガス管破損事故の報告である。
この事故は6月19日、入船町における配水管布設替工事中に、施工業者の作業によって発生した。上下水道事業管理者の井筒守氏は、作業中にアスファルトカッターで地中のガス管を損傷し、ガスの噴出が起きたと述べた。事故発生後、消防と警察の迅速な対応により、現場の封鎖と住民への避難指導が行われた。
質疑応答では、藤井康弘議員がガス管の埋設状況について質問した。上下水道局副局長の徳原克志氏は、ガス管が地表から約12センチの深さに埋設されていたと説明した。これに対し、藤井議員は、埋設深度の適切さを疑問視した。
徳原副局長は、現代の基準ではガス管の埋設は60センチ以上が理想とされているとし、古い管の埋設状況に疑問を投げかけた。会議では今後の工事において、このような事故が繰り返されないための対策が求められた。
さらに、ガス管破損による損害賠償問題も議論された。上下水道事業管理者の井筒氏は、今後、関係者と協議を行う予定だと明言した。また、この事故による影響で、JR山陽本線と新幹線は一時運行見合せとなったが、その後、安全確認が取れ、運行再開がなされた。
加えて、多数の選挙が行われ、青木義雄議長の辞職及び新議長の選挙も行われるなど、重要な人事が決定した。新たに当選した議長は、市民との対話を重視し、進化する議会をテーマに活動していく意向を示した。市民に対しては、安全および安心を提供することが重要であると訴え、責任感を持って議会運営に臨む姿勢が示された。