周南市は市民の健康づくりを目指し、幅広い取り組みを進めている。市長の藤井律子氏は、健康寿命の延伸に向けて、生活習慣病予防や重症化防止に努めなければならないと強調した。
健康づくりに向けた具体的な方策として、ラジオ体操や血圧測定、健康体操、定期健診の励行が挙げられた。特にラジオ体操は、地域単位での活動を想定し、多世代が参加できる場を提供することが重要であるとされている。
また、血圧測定は、生活習慣病を未然に防ぐため、地域の公共施設に自動血圧計を設置するなどの取り組みが行われている。健康診断の受診率向上を目的に、自己負担の無料化が実施され、成果を上げている。
さらに、教育におけるICT活用についても言及され、全国の教育現場で取り入れられるよう、タブレット型端末の導入が進められている。これは児童・生徒の学習効果向上に寄与し、特に特別支援が必要な子供たちにも有効である。今後、教員の指導力向上にも努め、個別学習や協働学習の機会を増やす方針である。
また、周南市の公共交通については、地域公共交通網形成計画が進行中で、移動手段が確保された人口割合を増加させる目標が打ち出されている。主な施策として、通院や買い物等のための生活交通支援を強化し、地域住民のニーズに適した交通の確保が求められている。
古川跨線橋のかけかえ工事に伴う渋滞対策も進められており、企業との連携による周南大橋経由の交通ルート利用促進が図られている。しかし、工事期間中の交通渋滞緩和のため、さらに具体的な対策を検討する必要があるとされている。
こうした各方策により、周南市は市民の生活向上を図り、持続可能な地域社会を目指していく意向を示している。今後の取り組みに期待が寄せられる。