令和3年度第5回周南市議会臨時会が8月6日に開催された。
議事日程では、会議録署名議員の指名と複数の議案が取り扱われる。
特に、周南市の一般会計補正予算(第7号、第8号)や個人情報保護条例の改正が議題に挙がった。
議案第70号では周南市一般会計補正予算(第7号)の承認が求められた。
予算調整のために財政調整基金を取り崩す必要が強調され、従来の制度との整合性が問題視された。予算決算委員長の佐々木照彦氏は、財政的な懸念点を指摘しつつも、全会一致での承認を保証した。
次に、議案第71号において新型コロナ感染症対応のための補正予算(第8号)が分科会で承認された。国庫補助金が9,119万円計上されているが、今後のコロナ対策の財源については、一般財源からの財政措置が求められるとの意見が出た。
議案第72号に関連して、デジタル庁設置に合わせた条例改正が報告された。盧林議員は個人情報の取り扱いに関する懸念を表明し、条例改正への反対意見を述べた。
一方、賛成意見も聞かれ、市民の個人情報保護が強調されたことが印象に残る。
最後に、議案第73号では周南第1住宅CD棟の集会所建築工事に関する契約が締結されることが決議された。
また、地域振興の重要性が再認識され、全体の住宅供給数の減少も課題とされた。これに関して、環境建設委員長の藤井康弘氏は、計画の見直し可能性を示唆した。
会議は、質疑なしで進展し、全ての議案が原案どおり可決されたのち、閉会した。議場では新型コロナウイルス対策としての消毒やマスク着用が義務付けられ、議員や聴衆の感染対策への配慮が見られた。今後の周南市において、地域や個人のデータ保護についてのより一層の配慮が求められる。