周南市議会の令和2年第6回臨時会が、2020年8月17日(月)午前9時30分に開会された。会議では、新型コロナウイルス感染予防策が講じられ、議員や傍聴者は手指の消毒やマスク着用が義務付けられた。
議題には会議録署名議員の指名、会期の決定、諸般の報告が含まれ、特にボートレース事業の経営状況が大きな焦点となった。企画総務委員長の清水芳将議員は、その中間報告で、ボートレース徳山が近年の経営状況良好であり、連続して黒字を維持している点を強調した。
実際、平成23年度から令和元年度までの間、9年間連続で黒字決算となる見込みであり、総売上も前年対比で約12.1億円、23.4%の増加を見込んでいる。また、電話投票の売上は436億円に達し、これも前年に対し大きく伸びた。
これにより、ボートレース事業からの一般会計への繰り出しが15億7000万円に上ることが期待されている。一方、今後の方針として、'SGやプレミアムG1等のグレードレースを誘致する'ことや、'収益のさらなる向上に向けての施策'が掲げられている。
また、議案第77号として提案された令和2年度の一般会計補正予算では、新型コロナ感染症に対応する市独自の支援策が盛り込まれ、総額6億6924万円の増額が計画されている。この補正内容には、売上が減少した企業への支援金や感染防止対策を実施する組合への助成金などが含まれている。
市長の藤井律子氏は、補正予算の提案理由を説明し、新型コロナウイルスがもたらす影響を踏まえ、市民生活や事業活動を支えるための具体的な施策を強調した。市は今後も、感染症の収束が見通せないことから、必要な対策を迅速に講じる方針を示した。
このように、周南市議会は市民の生活を支えるため、経済的な安定と事業継続を最優先に進めており、議員からも質疑が相次いだ。