令和4年9月13日、大分市にて開催された周南市の議会では、重要なテーマが幅広く取り上げられた。特に大きな関心を集めたのは、JR岩徳線の存続問題である。渡辺君枝議員は、同路線が地域にとっての生活交通手段であり、通学や通院の重要な役割を果たしていると指摘した。市長の藤井律子氏は、岩徳線の利用状況が新型コロナウイルス感染症の影響を受けていることを認識しつつ、地域の利用促進策に引き続き取り組む意向を示した。特に、地元イベントの開催やSNSを活用した情報発信により、利用促進を図っている。
次に大津島海の郷についても議論がなされた。この施設の多様なプログラムが地域振興に寄与しているとの意見があり、さらなる地域との連携が求められた。また、教育長は、大津島と大田原自然の家が互いに役割を持ちつつ協力することで、さらなる地域振興が実現できると述べた。
さらに、鹿野総合支所跡地利用に関しても関心が集まった。発表会においては、地域住民が積極的に関与し、その提案を市に反映させることが重要であるとの意見が多く寄せられた。
一方で、公用車による交通事故の多発が課題として取り上げられた。市長は、公用車の事故防止策を強化していることを語り、交通安全講習の模索も進める意向を示した。
また、指定管理者制度に関連しては、徳山駅前施設の管理者選定について議論があり、不安を抱える住民に向けた説明責任の重要性が強調された。市長は公正な選定を約束し、市民の声を参考にした運営を行う意向を示した。
市議会の質疑応答を通じて、地域の皆がもつ資源を最大限に活かし、周南市全体を活性化させていく方針が明確にされた事が目立った。これからの周南市が瑞々しい未来を迎えるために、一層の連携強化と市民参加を促進していく必要があると言えそうである。