令和5年第6回周南市議会臨時会が10月25日に開かれ、議案第103号及び第104号に関する討議が行われた。
本会議では、まず議会運営委員会からの報告を受けた。議会運営委員長の小林雄二議員は、教育福祉委員会での無届欠席問題について再認識が必要であると強調した。特に、福田文治議員の欠席が市民の信頼を損なったとして、議会全体での対応が求められることが説明された。
質疑においては、福田議員が自身の行動について謝罪と説明を行った。長嶺敏昭議長は、議員としての出席の重要性を強調し、「議員の行動が全体への不信感につながる」と述べた。議会として市民へのメッセージを発信する必要性が示された。
続いて、議案第103号の令和4年度決算認定について、予算決算委員長の遠藤伸一議員が報告した。実質収支額は34億910万円で、収支比率は9.2%と説明された。企業業績の好調に支えられて、市民税収入は増加しているが、個人市民税は減少傾向にあるとの分析がなされた。
また、今後の見通しとしては、法人市民税の増加が個人市民税の持ち直しに寄与する可能性があるとされ、市の財政状況への影響が注目される。各議員から、売却可能な物件や解体が必要な市営住宅の件数についての質疑もあり、対策が必要視されている。
議案第104号については、補正予算が全会一致で可決され、次年度に向けた施策が進められることが期待される。議会の質疑や討論も活発に行われ、特に環境整備や子育て支援に関する意見が多く出された。