令和4年9月12日に開催された周南市議会では、数点の重要な議事項が扱われた。
特に新南陽地域のまちづくりについての質疑において、福田文治議員は今後の施策に対する地域の視点を強調した。彼はこの地域は合併から18年が経過し、人口が減少していることを指摘した。市長の藤井律子氏は、地域全体の均衡ある発展を目指す施策と、次世代へつなぐ持続可能なまちづくりの進め方について明確な姿勢を示した。
また、福田議員は周南市地方卸売市場に関し、市場の適切な管理運営と賑わいを促進するための取り組みに関して質問が続いた。藤井市長は、地方卸売市場の現在の運営状況や、民間と連携した活動を強調した。市場での取引の拡大を通じて、新たな商機を創出する重要性が述べられた。
次に、福川小学校の通学路については、登下校時の安全確保に対する議論が行われ、教育部長の高瀬文三郎氏は通学路の改善策を説明した。安全対策に向けた努力は続けられ、通学路合同点検が実施される意向が示された。
学校図書室についての質疑も興味深く、図書の貸出し実績が報告された。教育長の厚東和彦氏は、図書館司書の配置や図書館利用促進に努めているとし、またこれからのICT活用と読書体験の両立を図る必要性について強調した。
地域ボランティアの支援に関しては、細田憲司議員が地域住民の困りごとに対するボランティアの役割を提案した。市長は地域支援の重要性を認識し、今後も住民との連携を進めていく方針を示した。
さらに、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策に対する質疑が続き、感染者の増加が懸念される中で、市民が抗原検査キットを無償で入手できるような施策の検討が求められた。市長は県との協力体制を重視しつつも、独自の対応策について前向きな姿勢を持つことが求められていると述べた。
最後に、議会では市民の活気を促すための地域医療や運動部活改革に向けた取り組みの重要性も確認された。今後は、こうした施策が市民にとって具体的な利益につながることが期待されている。