周南市議会では、令和2年9月の定例会において、健康づくりや地域活性化をテーマに様々な議論が行われた。議題に上った中で、市民からの健康に対する意識の高まりについての発言が目立った。特に、健康寿命を延ばすための施策が求められる中で、健康づくり都市宣言の必要性が提起され、「市民一人一人がいきいきと健康に暮らせるまち周南」という基本理念が改めて重要視されている。
さらに、地域の生活環境を向上させるために、特に中山間地における地域防災や生活支援の充実が必要との意見が多く寄せられた。これは、コロナ禍で注目を浴びる分散避難の考え方にも合致しており、地域の実情に即した柔軟な対策が求められているという。自治会や地域の自主防災組織との連携強化が非常に重要であるとの認識が示された。
また、水道維持管理についても多くの議論が交わされ、老朽化が進む水道管の状態や更新計画について厳しく問われた。昨年度の漏水件数は53件であり、水道管の全延長に対する更新の進捗状況も議論された。公の上でも水道管の寿命が40年であるとされており、これに対して効率的かつ効果的な更新が進められるべきだという意見が強調された。
一方、外国人への生活情報の周知についても重要であるとの意見が多く寄せられた。特に、新たに周南市に住む外国人の増加に伴う行政サービスの実行が求められている。市としても多言語の資料提供や、生活情報を分かりやすくする配慮が必要である。
この定例会では、すべての議員から市民の声を真摯に受け止め、具体策を立てる必要性が強調されており、地域の力を活かした市政運営が期待されている。