令和3年第4回市議会定例会では、主に新型コロナウイルスワクチン接種等の公共健康対策に焦点が当てられた。
市長は、現時点で約9000人がワクチン接種を完了していると報告した。市では、5月10日から集団接種を開始し、医療機関でも個別接種を行っている。高齢者の接種予定人数は3万4000人でないかと想定しているが、実際の接種者数がまだ確定しない中、調整が進められている。
また、遠藤議員からの一般質問において、若者の定住促進について意見が上がり、「人口減少を鈍化させたい」と語る市長は、地方創生に向けた施策を強化する意向を示した。特に、今後は地域経済の活性化や子育て環境の整備に注力し、若者の流出を抑制し、移住定住を促進する方針であることが強調された。
さらに、駅周辺の観光インフラについても言及。観光案内所の配置の可否や、地元特産物の販売が地域経済の活性化につながるとの認識が示されたが、その一方で、実現可能性については多くの議論が必要であることも浮き彫りとなった。市民の意見を聴くプロセスを重視しているとし、中長期的な視点から、地域振興への取り組みを継続していくと述べた。
また、教育分野でも、デジタル化推進に伴い、ICT教育が進行中であり、特にタブレットの活用が注目されている。教育長は、情報モラル教育の重要性を認識し、今後は更なる充実を図る方針を示した。
最後に、公共住宅の長寿命化計画についても議論が交わされた。市営住宅の管理戸数削減の必要性が訴えられ、今後は民間活用の観点からも迅速な対応が求められる。