令和5年第8回周南市定例会は、学校給食費の無償化や周南公立大学整備に関する議案などが審議された。
冒頭、議長が開会を宣言する中で、議案第108号から127号に至るまでの質疑応答が行われた。特に学校給食費の無償化については、多くの議員が賛否を巡る発言を行った。
「何よりも、学校給食の無償化は教育の義務として当然な権利である」と強調したのは、教育福祉委員会の一員である佐々木照彦議員であった。
一方で、無償化に対する財源確保の観点から懸念を示したのは金子優子議員である。「毎年約4億1,000万円もの財源が必要になるが、それを市の財政で賄うのは容易ではない」と述べ、市の支出に対する慎重な姿勢が求められることを訴えた。
また、周南公立大学の整備については、福田健吾議員が「公立化に当たっての市の財政支援は今後求められると思う」と発言。大学の成長が市に与える経済効果にも言及し、地域にとっての重要性を主張した。
他方で、周南市文化振興財団における不祥事については、土屋晴巳議員が「現在、弁護士や公認会計士による調査が進んでいるがまだ全容は明らかでない」と厳しい現状が語られ、再発防止策の強化が求められる場面となった。
最後に、各委員会からの中間報告が行われ、地域の文化振興や医療面での取り組みについても確認され、より良い周南市を目指した議論が続けられた。