令和2年12月16日、周南市議会第10回定例会が開かれる中、主な議題として保育施設及びインフラ整備の必要性が浮き彫りとなった。
特に保育所の利用状況において、吉安新太議員は待機児童の実態に触れ、今年10月には5人、11月には2人の待機児童が発生したと報告した。また、入所待ち児童数が87人に上る実態を鑑み、特にゼロ、1、2歳児の受け入れ体制強化を市に求めた。これに対して、市長・藤井律子氏は、少子化が進む一方、就業者の増加により保育施設利用希望が増え、今後の体制整備に向けて努力していく姿勢を示した。
さらに、新南陽総合支所の整備についても質疑が行われ、住民説明会での意見を反映しつつ、地域の防災拠点の機能を強化するために必要な対策を積極的に検討する意向が示された。市長はこれに応え、避難所としての機能を強化するとともに、日常業務におけるストレスを軽減するための取り組みについても告げた。
また、市道高瀬熊坂線の道路拡幅については、利用者からの要請が強まっている一方で、厳しい財政上の課題が山積している現状が報告された。市の道路整備については、効率化と安全性の確保が求められており、各議員からは現状維持のための案が提起され続けた。
防災や交通整備における改善策の要望が続く中、地域の要望に耳を傾け、迅速な政策決定へつなげていく姿勢が求められている。市長は地域に根ざした施策の重要性を訴え、引き続き住民と連携を強化するとともに、改善に向けた具体的な行動を取る意向を示した。