令和5年12月11日に開催された周南市議会の第8回定例会において、各議員がさまざまなテーマをもとに質問を行った。注目されたのは、認知症の高齢者支援や市内での農産物販売施設の設置などであった。
まず、尾﨑隆則議員が持ち出した野犬保護施設の建設に関する質問では、市長がこのプロジェクトの必要性に言及し、移転に伴う住民への影響についても配慮されていることを説明した。一方で、この新施設が近隣に及ぼす可能性のある影響にも十分注意する必要があるとした。
続いて、吉安新太議員は、熊毛地域における認知症高齢者の方々の行方不明者に関する課題について問いかけた。市長は高齢者プランの一環として地域における情報共有と協力体制を強化していく考えを示し、看護や医療に関連する施策も含めてさらなる改善を目指す意向を語った。特に行方不明者の情報を迅速に共有するために、市の広報車や無線による対応の重要性を再認識する必要があると強調した。
さらに、介護施設の問答では、会計年度任用職員の人材確保や処遇改善といったテーマが取り上げられた。市長は、この問題に対する意識を高め、適正な賃金を確保する努力が必要であると訴えた。 特に、介護スタッフの待遇改善を含めた制度の見直しを行う方針についても触れ、今後の整備に期待が寄せられる。
これらの議論は周南市の未来を切り開く大切な礎として、今後の更なる市政運営に影響を与えることが期待される。市民の福祉と生活向上を目指す施策が進捗し、より豊かな地域社会の実現に向けての強い意志が感じられる会議であった。