令和元年第3回周南市議会臨時会が、6月7日に開会した。この会議では、特に周南市副市長の選任議案が注目された。市長の藤井律子氏は、新副市長候補として佐田邦男氏の選任を提案。地域産業の活性化や行政経験が豊富な佐田氏の才覚が期待されるとし、その能力を強調した。一方、一部議員からは市長に対する疑問も寄せられる。
藤井市長は、佐田氏が本市出身であり、行政に精通していることを理由に選任を求めると述べた。佐田氏は約37年間、県職員として豊富な行政経験を持つ。議会報告において、過去の経験が市政にどのように寄与するのか、明確な説明が求められた。
この選任に対して複数の議員が質疑を行い、藤井市長への所信表明が未だなされていない点を指摘し、新しい方針やビジョンが不透明であることが懸念されるとした。特に兼重元議員は、これまで副市長は市長の施政方針の後に選任されていたことを強調し、時期尚早ではないかとの意見を示した。また、今後のまちづくりの方向性や具体的な施策についても市長の回答を求める質疑が行われた。
議案の賛成者は、周南市の副市長が行政全般に精通し、市長が提案するにふさわしい人物であることを評価した。賛成討論では、新市長がすばやく体制を整える必要性が述べられた。
結果、事前の質疑を経て、周南市副市長の選任に関わる議案が賛成多数で採択された。その後、複数の議案が続いて審議され、承認を得た。「議案第5席」などが承認され、6月7日の会議は無事に閉会した。議会は市民に対して新副市長の選任を通じて、市政のさらなる発展を期待している。今後の施政方針がどのように変化していくのか、周南市の行く末が注目される。