令和2年第10回周南市議会定例会が、12月17日午前9時30分から開催された。特に注目されたのは、一般質問での議員たちの発言であり、さまざまな問題提起がなされ。新型コロナウイルス感染症関連の経済対策や、地域活性化に向けた施策が取り上げられた。
まず、渡辺君枝議員は、60歳未満の身体障害者に対するインフルエンザ予防接種の助成について質問。現在、助成の対象は65歳以上の高齢者に限られており、60歳未満の障害者に対する助成の難しさを市長に問い掛けた。市長の藤井律子氏は、今後の国の動向を見守りつつ、定期接種化された際には迅速に対応する意向を示した。
次に、鳥獣被害対策についても質問があった。特に猟友会の高齢化が進む中で、後継者育成の支援について関心が寄せられた。藤井市長は、県及び市の制度を活用し、猟友会への入会促進などを通じて後継者問題に取り組んでいく必要性を述べた。
また交通網の整備に関しても、具体的には八代地区と須々万を結ぶコミュニティバスの運行範囲の拡大が求められた。藤井市長は、住民の要望を受けて、来年度に利用実態調査とダイヤの見直しを検討する考えを示した。
議案第141号、令和2年度周南市一般会計補正予算(第14号)についても提案が行われ、一般生活支援の一環として、独り親世帯への臨時特別給付金の再支給が盛り込まれる予定。新型コロナウイルスの影響を受け、厳しい経済状況にある市民への配慮がなされていることが伺えた。
このように、本定例会では多様な問題が論じられ、特に市民生活に直結する施策が求められていることが明確となった。議会では今後の施策や予算について、引き続き慎重な議論が行われることが期待される。