周南市における第5回市議会定例会が9月11日に開かれ、各議員から重要な質問が相次いだ。そこで特に焦点となったのはデジタル田園都市国家構想や地域医療体制、小中学校におけるエアコン設置状況など多岐にわたる課題である。
魚永智行議員からは、デジタル田園都市国家構想と周南市のスマートシティ構想について詳細な質問があり、本市の対応について具体的な答弁が行われた。
魚永議員は、デジタル田園都市国家構想の進展が地方創生にどのように寄与するかに注目し、これを通じた地域活性化の見通しについて市長の考えを問いただした。
市長は、人口減少が続く中でデジタル技術の導入は重要であるとし、特に地方版総合戦略にデジタル技術を組み込む考えを示した。
また、マイナンバーと個人情報とのひもづけについても議論が交わされ、医療現場での問題に言及があった。健康医療部長が対応策について発言し、市民の疑問に寄り添った形での施策推進を約束した。
次に、地域医療体制の充実に関する質問では、細田憲司議員が小中学校におけるエアコン整備の進捗を尋ね、現状の課題を指摘した。教育委員会長は、教室にはすでにエアコン設置が完了しているが、体育館等の特別教室や体育館には未設置であると答え、次のステップとして計画を検討中であると述べた。
なお、晴海親水公園の改修についても質問があり、安全面からの立入禁止区域の設置の経緯が詳しく説明され、県の改修工事が着手される見通しについても説明された。
これらの質問に対して市長は、常に市民の声に耳を傾け、公平な底上げを図る施策を進めていると強調。市の取り組みについては、地域コミュニティとの連携を基盤にしつつ、住民ニーズと共鳴し続ける施策を意識していくとの決意を新たにしたことが印象的であった。