令和3年8月5日、周南市議会の臨時会が開催された。この会議では、複数の重要な議題が取り扱われた。
まず、環境建設委員会から「古川跨線橋大規模更新事業」に関する中間報告が行われた。環境建設委員長の藤井康弘氏は、「工事は順調に進捗しており、交通量の増加は確認されていない」との説明を行った。さらに、工事の安全管理と地域住民への配慮が必要であると強調した。これは、鉄道事業者との協力を通じて、工期の短縮にもつながる具体的な提案が進んでいるためだ。
次に、徳山大学公立化に関する調査特別委員会の長嶺敏昭議員が中間報告を実施した。報告の中では、看護学科棟の整備が公立化後の地域医療への貢献を目的としている旨が述べられ、財源確保についても言及された。「流動資産と固定資産を合計し、約25億円の整備費が必要になる」との説明があり、市としてはこの整備に向けて起債活用を検討中である。
また、質疑応答では、看護学科設置に向けた教員確保や費用の適正化について議論が交わされた。市は「新たな教員の確保が不可欠であり、地域の看護専門学校との連系も視野に入れている」と述べた。
さらに、議案第70号から第73号に関しても提案され、特に新型コロナウイルス対策関連の議案に対する市長の説明があり、支援策の内容やその財源についての詳細が報告された。「コロナ感染症対策に向けて、市独自の支援を強化することを税目に計上している」と述べ、実施予定の施策について市民の理解を求めた。
新型コロナウイルスの影響が続く中での会議では、事業者への支援や大学の公立化の進捗が重要なポイントとなっている。市は、今後も市民の生活安定に寄与するため、十分な対策を講じていく意向を示した。