令和5年12月5日、周南市議会の第8回定例会が開催され、重要な議案が審議された。
今回は、令和5年度の予算修正を含む複数の議案の揃った会期となる。
特に、議案第108号では、周南市一般会計補正予算第9号について審議が行われ、41億9,513万円の増額が提案された。
これは、施設維持管理や人事異動に伴う職員給与費などが含まれており、補正後の予算は802億2,789万2,000円となる。
経済的な側面では、モーターボート競走事業からの収益を子供未来夢基金へ積み立てる一方、高校生までの医療費無料化に向けた準備経費が計上され、高齢者バス・タクシー運賃助成券の交付方法変更にも関わる経費が増額されている。
また、議案第116号では、周南市の政策推進に関わる組織の役割についての条例の一部改正が提案され、人口減少対策として「こども未来部」への昇格が発表された。
市長の藤井律子氏は、この施策を通じて「全ての施策は人口減少対策につながる」と強調した。
さらに、議案第117号においては、特定教育・保育施設に関する基準が改正され、企業立地に関する条例の改正や、開発行為の許可基準の緩和が提示され、地域の活性化が期待されている。
一方、議案第115号では周南市教育委員会の職務権限の特例について、文化財保護に関する事務を市長が管理する内容も提案されており、多方面にわたる施策が市民生活に影響を与えることが予見されている。
なお、議案の付託先は各常任委員会で、審議は12月21日までに行われる予定である。議会はこの重要な部門において市民の声に耳を傾け、透明性と公正性を確保しながら進行している。また、質疑の中で市民生活に寄与する施策が不断の努力であることが確認され、より良い地域社会の構築につながることが期待されている。