令和3年6月16日、周南市議会は第4回定例会を開催した。議題には、新型コロナウイルス感染症に対応した補正予算や、徳山大学公立化に関する重要な報告が含まれていた。
市長の藤井律子氏は、議案第68号の提案として、令和3年度周南市一般会計補正予算(第6号)を説明した。今回の補正予算は、新型コロナウイルスの影響を受けた世帯への支援金支給に必要な経費を盛り込んでおり、総額3,275万円を追加する。このことにより、補正後の予算規模は616億7,698万7,000円となる。ただし、質疑は行われなかった。
また、企画総務委員長の清水芳将議員が報告した議案第58号から第66号までの内容として、周南市市税条例の改正や徳山動物園のリニューアル工事契約の変更案が挙げられ、いずれも全会一致で可決されている。特に、動物園関連は、発情期を迎えた象の飼育環境に配慮した変更が必要とされ、議員間での議論がありました。
議案第67号では、教育委員会教育長に関する任命が行われ、厚東和彦氏の適任性が強調された。福田吏江子議員は、中馬好行氏の豊富な経験に敬意を表し、その後任としての選任に問題がないか確認したが、質疑は特にありませんでした。
さらに、環境建設委員会からは「中央浄化センター再構築について」の中間報告があり、計画に遅れが生じていることが伝えられた。計画では、2025年度に完成を見込んでいるが、入札不落の影響でスケジュールが遅延している状況が報告された。
徳山大学の公立化に関する調査特別委員会も報告を行い、市民への説明会を7月に予定していることや、大学との連携強化に向けた取り組みがあることを伝えた。市長は、大学の公立化が地域経済活性化に寄与すると述べ、今後も市民の意見を重視する方針を強調した。
このように、議会では新型コロナ対策や地域教育の強化が主な議題となり、それぞれが市民生活の質向上に繋がる意義を持つ項目であることが確認された。