令和5年9月に行われた第5回定例会では、周南市の福川南地区における雨水排水対策、公共交通利用支援についての重要な議論が交わされた。
まず、福川南地区の雨水排水対策については、中開作における雨水幹線整備と雨水ポンプ場設置の進捗が報告された。この地域は、宅地化の進展に伴い、これまで以上に浸水被害が顕著になっている。これに対し、上下水道事業管理者の井筒守君は、道路工事と雨水幹線の整備を並行して進めることを予定し、雨水ポンプ場は令和10年度から建設工事を始めるとの見通しを明らかにした。
その目標は、事業着手当初からの計画を容れつつ、住民の不安を軽減させることにある。井筒君は「全ての工程を効率的に実施し、交通規制の影響を最小限に抑える際に、通学路などの生活道路がより安全になる」と述べた。
加えて、高齢者バス・タクシー運賃助成事業の実施状況も報告された。市長の藤井律子君は、住民のニーズに応じた運賃助成の拡大や、公共交通利用促進のための各種施策を継続的に推進する意向を示した。さらには、定期代支援の制度設計に取り組み、経済的な負担を軽減する方針が強調された。
福川小学校を通学する児童の安全確保に向けた対策では、グリーンラインの設置状況や地域との連携が求められている。関係者は、年度を重ねながら多様な意見を取り入れ、安全対策の見直しを進めることで市民全体の安心感を高めることが重要だと位置付けている。
さらに、教育長の厚東和彦君は「読書活動を通じて、子どもたちの心の成長を促すため、学校図書館の環境整備を継続します」と述べ、文部科学省の基準に従った蔵書管理や、適切な図書の更新に努める姿勢を示した。
これらの報告を受け、我々市民は地域の活性化や子どもたちの未来について引き続き耳を傾け、健全な地域社会の形成に貢献していく責任があると再確認させられる。