令和4年11月8日、周南市議会は第6回臨時会を開催し、重要な議案が審議された。特に、旧国民宿舎湯野荘の地域譲渡に関する調査や周南緑地体育施設の整備についての報告が焦点となった。
まず、旧国民宿舎湯野荘に関して企画総務委員長の佐々木照彦議員が中間報告を行った。これは、施設の利用客が減少したことから民間譲渡の方針が示されており、新たに設立された一般社団法人おいでませ湯野が譲渡先となる予定である。
佐々木委員長は、施設の改修計画として、宿泊棟及び会議棟の解体と新たな管理棟の建設が計画されていることを説明した。観光庁の補助事業が採択され、改修費用は約1億7,400万円と見込まれる。さらに、地域の観光拠点としての活用と地域課題の解決を目指す意向が示された。
次に、周南緑地体育施設等整備に関する特別委員会の報告がなされた。委員長の田村勇一議員は、体育施設の整備ニーズと、それに基づく今後の整備計画について述べた。特に、維持管理や施設整備の方針について詳細が説明され、地域のスポーツ振興へつながることを期待されている。
また、議案第115号から第118号までの提案が行われ、予算補正や工事契約の締結など、重要な経済対策が審議された。即ち、低所得者世帯への支援金や小規模企業への支援金を含む補正予算が国の方針を踏まえて提案された。藤井律子市長は、これらの施策の重要性を強調した。
ただし、市民からの質疑も数多く上がり、特に旧国民宿舎の利用者数の見込みや、施設の安定的な運営に関する懸念の声が聞かれた。議会は、地域密着型の観光地の再生に期待しつつ、入念な計画推進を求める姿勢が確認されている。
全体として、周南市議会は地域振興や施設整備に向けた重要なステップを一歩進めているようである。次回会議は、11月9日に予定されている。