令和元年第4回周南市議会定例会が開催され、市長の藤井律子氏が所信表明を行った。
所信表明の中で、藤井市長は「市民の皆様とわかり合える市政の実現」を強調し、これに基づく施策を進める姿勢を示した。また、特に心を配るべきとして、地域の防犯や医療、福祉、子育て支援の重要性も指摘された。
具体的には、県との連携を強化して地域医療の確保や、中山間地域の生活環境の整備を図っていく意向を示し、市民の生活の質向上に努めることを約束した。例えば、公共交通の充実や、地域の特性を生かした観光業の活性化が挙げられた。藤井市長は、「女医の視点を生かす施策」にも言及し、女性の視点を反映させた福祉施策についての推進を約束した。これらの政策は、周南市の未来像を描く上で重要な要素になるとした。
一方、しゅうニャン市プロジェクトの廃止が選挙公約の一環として掲げられたが、具体的なやめ方については慎重な配慮が必要とされる。市長選当選後の発言として「官製談合が起こった場合は辞職する」との表明もあり、その帰結に対する懸念が議論される結果となった。市長は、この発言についての意義について、信頼を損なわぬよう明確に意志を持って対応していく構えを示した。
今後の政策には、上述した観点を活かしつつ、行政の継続性を確保し、地域住民との連携を重視した取り組みを徹底することが求められる。市民の信頼と協力を得ることが、周南市の活性化と持続可能な成長の鍵であると強調された。