周南市議会は令和2年第3回臨時会を開催し、重要な議案が審議された。本会議では特に新型コロナウイルス感染症対策に関する支援策への取り組みが強調された。
市長の藤井律子氏は、新型コロナウイルス感染症に関連する特別定額給付金の支給を迅速に行うため、令和2年度周南市一般会計補正予算の増額を提案した。具体的には、歳入歳出をそれぞれ3億5,853万円増額し、特別定額給付金の支給に必要な経費を計上する。これにより、本市は市民生活の安定を図る目的があると述べた。
さらに、今後の委員会においても、市全体の経済回復のため様々な支援策が必要であることが確認された。特に、議員提出の議案では、周南市議会議員の期末手当を全額削減する特例が提案された。これは財政負担を軽減し、市民への支援を一層進める意向が込められている。
質疑の中では、こども・福祉部長の仲西徹氏が公用車による物損事故に関する報告を行い、賠償について詳細に説明した。事故の過失割合については市側が9割、相手側が1割とされた旨を述べ、その背景を説明した。さらに、議員の中村富美子氏は、今後の交通安全対策や道路管理の必要性を指摘した。
また、市長は市民生活や経済への影響は日々深刻さを増しているとし、臨時支援策として9つの事業を計上する考えを示した。これに対し、議員の福田吏江子氏や古谷幸男氏は、市が市民の生活を守る責任があるとの姿勢を示し、さらなる具体的な支援策の必要性を訴えた。
最後に、本議会では議員報酬のおよび期末手当削減が議論されたが、議員提出の議案第1号は否決され、第2号は賛成多数で可決された。議会は市民とともに、この危機を乗り越えていけるよう、引き続き対応を考慮する姿勢が求められているものと読まれる。