令和3年12月、小矢部市議会定例会が行われた。多くの重要案件が議題に挙げられ、最終的に全てが可決された。経済の安定性や市民生活の向上に向けた具体的な施策が打ち出される中、議員たちの意見が交わされた。
最も注目を集めたのは、議員提出の最低賃金引き上げに関する意見書である。「コロナ禍で非正規雇用やフリーランスが深刻な影響を受けている」と沼田信良議員が述べた。現在の最低賃金が930円であり、月収が14万円程度にとどまっている現状が厳しい。彼は、生活の底上げと地域経済の回復を実現するため、最低賃金の引き上げを国に強く要望する必要があると強調した。
また、議案第42号の補正予算についても詳細な報告があった。民生文教常任委員長の山室秀隆議員は、各事業の増額について説明した。新型コロナウイルスワクチン接種体制の確保や中学校部活動の地域移行について市民・関係団体との協議が必要だと意見がまとめられた。今後の実行可能性や必要性が問われる。
いっぽう、固定資産評価審査委員会の選任についても、市長の桜井森夫氏から説明がなされた。現在の委員の任期満了を受けて再任を提案するもので、「慎重な審議を」との思いが伝わった。
この定例会は、議員からの意見も多く出され、議会に参加した全ての議員が可決に賛成する形で、議案が承認された。議員派遣の件も問題なく通過し、次なる活動に向けた準備が進められることとなった。今後の動向が注目される。