令和6年3月定例会が開催された射水市では、能登半島地震による被害状況と復旧計画などが主要な議題として取り上げられた。
地震は、元日午後に発生し、射水市でも大きな影響を及ぼした。吉野省三氏(自民射水の会)は、被害の全貌と復旧計画の進捗を市に問いただした。吉野氏は「最大震度7の激震と津波によって、住宅やインフラに甚大な被害が出た」と説明し、特に液状化による家屋の倒壊や道路の損傷が深刻であったと指摘した。
この震災を教訓に、市の防災計画見直しの必要性も強調されている。市長の夏野元志氏は、従来の津波予測モデルが地震と津波の関係を想定していなかった点を挙げ、「今後の防災訓練や計画は、現実のデータに基づく改善が必要だ」と述べた。
復旧及び復興の予算についても言及。市長は、新年度予算に約10億3,000万円を計上し、災害復旧・復興関連の取り組みを示した。「迅速な復旧が求められる状況下で、優先的に取り組む」として、住民支援への強化が必要であることを明言した。
また、議会では、海岸沿いの住民からの不安の声も紹介され、特に津波避難タワーの整備を求める声が上がった。
教育に関する質疑では、金賢志氏(いみず志政会)が、「今後の英語教育の強化が重要である」と意見を述べた。金氏は、「射水市には外国人が多く、英語教育の質が求められる」と強調した。市長も教育長も英語教育の重要性を認識しており、今後さらに取り組む方針を示した。
スポーツ振興及び地域創生に関する議論も熱を帯びた。市長は、フットボールセンターの有効活用や地域スポーツクラブの認知度向上について、施策を強化すると述べた。市民がスポーツを通じてコミュニティを再構築する重要性にも言及し、地域振興を見据えた取組が必要であると述べた。