令和6年6月、射水市議会の定例会が開催され、様々な議案が審議された。
議案第59号として提出された「令和6年度射水市一般会計補正予算(第2号)」は、歳入歳出にそれぞれ3000万円を追加し、予算総額を438億9400万円とする内容である。発表した市長の夏野元志氏は、「能登半島地震の復旧支援として、液状化被害を受けた宅地への支援を行うための経費追加である」と述べた。
この補正予算に対しての質疑は行われず、全会一致で予算特別委員会に付託され、さらなる審査が行われることに決定した。予算については、過去の災害に対処するための経費増額が求められている。予算特別委員長の奈田安弘氏は、この件について「災害からの復旧は急務であり、予算は必要不可欠です」と強調した。
次に議案第45号から59号までの一括審議が行われ、ここでも各委員長が相次いで審査結果を報告した。委員長の加治宏規氏は、各議案が全会一致で可決すべきとされた旨を皆に伝え、議会の合意形成が図られた。
「射水市国民健康保険税条例の一部改正」についても言及され、民生病院常任委員長の吉野省三氏は、国保料の上昇を抑えるための施策が求められていると指摘した。しかし、特に反対意見が強く述べられたのは、政治資金規正法改正に関連する内容であった。日本共産党の根木武良氏は、自民党案について厳しく批判し、企業・団体献金の全面禁止が必要であると訴えた。
この日程では、議員の派遣についても議題に上がり、「第20回富山県日韓友好議員連盟訪韓団」に堀義治氏を派遣することが全会一致で決定した。また、各常任委員会及び議会改革特別委員会の閉会中継続審査についても無異議で可決され、その活発な議論が続くことを多くの議員が期待している。最後に、議長の中村文隆氏が今定例会の終了を宣言し、全議事は終了した。