射水市議会の令和5年12月定例会が開かれ、複数の議題が取り上げられた。
最初に、移動手段の充実の重要性について、金賢志議員が言及した。具体的には、地域交通網の強化が求められつつある現状が語られ、特に運転手不足の課題に直面しているとの分析がなされた。次世代の移動手段として、ライドシェアの導入や、既存の交通手段との連携の重要性が強調された。「交通弱者の生活移動手段がないと生活に支障が出る」との一言から、ライドシェアの可能性が沈静化されないことが願われている。
続いて、AIオンデマンドバス「のるーと射水」の実証運行について、二つの議員が注目した。「実証運行が始まって以来、利用者数は増加傾向にある」との報告がされ、運行時間や便数の見直しが市民の利用促進に繋がるとの期待も表明された。今後は、地域の交通事情の改善と、住民の移動の自由が促進されることが望まれる。
また、石田勝志議員から、太閤山地区のリノベーション計画の進捗が報告された。高齢者の生活に影響を及ぼす問題が指摘され、市としての対応策の必要性が訴えられた。特に、「買い物難民」という言葉が出る背景には、地域内の店舗数が減少していることが挙げられ、住民が求めるサービスの提供がなされることが求められた。
さらに、教育現場においても変化が求められている。寺岡伸清議員は、学校教育における通知表制度の見直しが必要ではないかと提起した。特に、学びの本質に向き合い、個々の成長に焦点を当てることが、今後の教育のあり方として重要であると指摘された。個々の特性に応じた教育支援を行なうことが、持続的な人材育成につながるとの考えが示された。
最後に、杉浦実議員からは、多文化共生社会の実現に向けた国際交流の重要性が述べられた。射水市には多くの外国人が住んでおり、彼らとの交流を通じて、多文化理解を深める重要性が強調された。「外国人労働者との相互理解を進めることで、地域が一体となって活性化する」との期待が寄せられ、今後の取組に前向きな発言があった。