令和5年9月の小矢部市議会定例会が開催され、複数の議題が議論された。本会議では、決算特別委員会の設置や補正予算案が積極的に議題に上がった。
特に強調されたのは、7月に発生した線状降水帯による集中豪雨の影響であり、福島正力議員は、この豪雨による被害状況や市の復旧対策に言及した。発言の中で、福島議員は「今回の集中豪雨で被害を受けた方々にお見舞い申し上げます。」と述べ、被害の詳細を問いただした。
桜井森夫市長は、災害による被害状況を詳述し、「市道や普通河川などの公共施設の補修には、約3億1,750万円を見込んでおり、農業用施設などについても同様の対応を図る」と強調した。さらに、暴風や豪雨に対する防災対策がいかに重要であるかを訴えた。
また、福島議員は防災対策の必要性についても触れ、「防災まちづくり条例の制定が急務である」と提案した。これに対し、市長も肯定的に受け入れ、市の防災体制の見直しを進める旨を明言した。この施策が実現すれば、災害発生時における市民の安全確保に繋がると期待が寄せられている。
さらに、城下町としての特性を生かした観光客誘致に関する議論も行われた。福島議員は、訪日外国人観光客の誘致促進に関して、「既存のインフラを活用し、さらなる集客を狙う施策を考えるべきだ」と述べ、対応策の具体化を求める発言も見られた。