12月10日に令和2年12月小矢部市議会定例会が開催された。
本議会では、令和2年度小矢部市一般会計補正予算の提案が議題に上り、詳細な質疑が行われた。
議会では、昨年度に続いて新型コロナウイルス感染症への対策が重点的に議論され、必要な施策について様々な意見が交わされた。
義浦英昭君(会派「誠流」)は、新たに計上された補正予算6190万円により、令和2年度の予算規模は182億320万7千円となり、前年度の最終予算額に匹敵する規模であると指摘。
また、新型コロナウイルスの影響で経済が厳しい中、市としての対応を強く求めた。さらに、令和3年度予算編成に際し、選択と集中を進め、財源確保のために厳しい見直しが必要と発言した。
一方、市長の桜井森夫君は、新型コロナウイルス対策として国からの地方創生臨時交付金を活用し、5回以上行われた補正予算の状況を報告した。
「中小企業への経済支援、感染症の拡大防止など、切れ目のない対応を行っている。」と強調した。
また、医療制度の維持についても考慮し、引き続き状況を見守りながら対応を進める方針を示した。
他方、教育長の野澤敏夫君は、小中学校の適正化について、国の方針を踏まえ、計画策定を延期する意向を示した。すると同時に、高齢者や地元の声を重視し、子供たちの成長を確保する方法を模索していると述べた。
公式な報告では、地域の教育機関からのヒアリングや意見交換を行いつつ、統廃合については最適な教育環境を維持することを目指し、新型コロナウイルスの影響が少なからずあるなかで、慎重に進めていく必要があるとの認識が共有されている。
また、新学校給食センターの進捗状況も言及され、子供たちへ栄養価の香しい給食が確保される必要性を強調した。
さらには、高齢者の生活支援についても触れられ、同年齢層の急増が目立つ市において、必要な取り組みは急務であるとの意見がかさなった。
議会終了後も、地域の情報を周知する中で予防接種、感染症対策が重要であるとの意見が出ている。
市民により高い意識と共に新型コロナウイルスと戦う姿勢が求められていることは間違いない。