令和5年6月29日に小矢部市議会の定例会が開催された。
本会議では議案が数多く上程され、特に一般会計補正予算や公共施設の利用料金に関する議案が注目を集めた。
まず、議案第31号の2023年度小矢部市一般会計補正予算は、民生費や教育費などの歳出増額が含まれ、また歳入の増加も反映されている。民生文教常任委員会副委員長の山田吉晴氏は、補正予算に対する意見を述べ、特に公共施設の利用促進方策を教育や衛生サービスの観点から提案した。加えて、仲間の議員たちも彼の意見に賛同する姿勢を示した。
次に、請願第1号に関する審議が行われた。「日本政府に、核兵器禁止条約加入の準備を開始し、締約国会議にオブザーバー参加を求める意見書」の採択を求めるこの請願は、多数の市民の関心を集めている。日本共産党の上田由美子氏は、この請願の重要性を強調し、核兵器禁止条約が世界で承認されることの意義について報告した。しかし、最終的には請願は不採択となり、他の議員からも同様の意見が出される一幕があった。
また、同意第4号の議題では小矢部市固定資産評価員の選任が行われ、市長の提案に基づき全会一致で同意が得られた。市長の桜井森夫氏は、議会に対する適切な提案として新評議員の選任を報告し、その重要性を説明した。
同意第5号から第24号にかけては農業委員会委員の任命が審議された。任期が満了するため新たに任命される20名の委員が紹介され、議員たちからも許可が与えられた。
また、議案第40号のクロスランドおやべ条例に関しては、利用料金の大幅な引き上げが懸念されており、議会内での意見対立が見られた。議員の一部は値上げの根拠が不明瞭であり、市民に対して負担を強いる決定であるとの反対意見を表明した。
このように、様々な議案に関する質疑や討論が続き、最終的には多くの議案が原案どおり可決され、定例会は閉会した。議長の義浦英昭氏からは、会議終了の報告がなされ、出席者たちはそれぞれの役割と責任を再確認した。