令和5年5月22日に開催された小矢部市議会臨時会は、緊急かつ重要な議題が取り上げられた。
市長の桜井森夫氏は、議案第30号として提出された補正予算について詳細を説明した。この補正予算は、物価高騰に対応するためのものであり、総額は約1億6,797万9,000円に上る。目的は、生活者や事業者への経済的支援を行うことにある。
具体的には、生活者を支援するための施策として、電力やガス、食料品等の高騰に対して給付金を支給することが盛り込まれている。この施策は、住民税非課税世帯や急変した低所得世帯に向けたものだ。また、子育て世帯への特別給付金についても言及し、さらなる経済支援の拡充が図られることが伝えられた。
一方、事業者支援も重要なテーマであり、特に公共交通事業者や農業者に対しての支援が強調された。公共交通事業者には県の助成制度を利用した支援金が支給され、農業者には生産を維持するための資金供与が行われる。また、商工業事業者向けの支援も検討されており、経済活動を下支えする方針が示された。
桜井市長は、コロナ禍を経た現在、経済の回復に向けた施策を着実に進める意義を強調した。市民が「小矢部市に住んで良かった」と実感できるよう、地域の将来像を描いた魅力的な街づくりが求められる。また、議員たちには継続的な協力が必要であると呼び掛けた。
会期は本日から2日間とし、今後の委員会での審議が予定されている。議会は、議案の検討を迅速に進め、市民にとって必要な対策を打ち出していく方針を示している。