令和2年3月3日に小矢部市議会が定例会を開会した。
この会議では、予算に関する重要な議案が多数審議されている。特に、令和2年度一般会計予算が中心課題として位置づけられており、市長の桜井森夫氏は、その提案理由を説明した。新型コロナウイルス感染症の影響が懸念される中、市では感染対策本部を設置し、学校の臨時休校などの対策を実施しており、協力を求める発言があった。
市長は自身が就任してからの市政運営方針を述べ、市民参加型の施策展開を強調した。令和2年度は、市の総合計画の2年目として、既存の大型事業が完了を迎える年度でもあり、これに伴う新たな発展を目指す意向を見せた。市民交流プラザの開館や、石動駅周辺の整備事業が具体的に進行中であることも指摘されている。
予算規模については、一般会計137億3,500万円、合計で224億4,686万円とし、前年に比べ減少していることが報告された。市長は、歳入において新たな財源の確保に向けた施策を講じる考えを示した。特に、企業版ふるさと納税の推進や、財源調達に工夫を凝らすなど、持続可能な財政運営の重要性を訴えている。
また、予算特別委員会の設置が決定され、委員16名が選任された。これにより、令和2年度に関する予算の詳細な審査が行われることになる。議長の福島正力氏は、休会日を設け、議案調査に必要な期間を設定した。この決定は、議会のスムーズな運営を図るために不可欠であるとの認識が共有された。
市長の提案は市民の意見を広く取り入れることを目指しているが、議員からも様々な意見が出され、円滑に議論が進むことが期待されている。今後の審議にあたり、市民のニーズに応える形で予算が調整され、実行力のある施策となることが強調されている。