令和4年12月、小矢部市議会で開催された定例会において、議案第50号として令和4年度小矢部市一般会計補正予算が審議された。
桜井 忍市長は、今回の補正予算により、歳入歳出それぞれ2054万9000円を追加し、予算の総額がそれぞれ150億8878万8000円となることを説明した。
補正の内容には、伴走型相談支援の充実や経済的支援など、妊婦や子育て家庭が安心して出産・子育てできるような施策が含まれている。この動きについて、桜井市長は「核家族化が進行し、地域のつながりが希薄になる中で、孤立感や不安感を抱かないための支援が重要である」と強調した。
質疑の中で、代表質問を行った吉田 康弘議員は、桜井市長の5期目での取り組みとして、人口増加対策や婚活支援に焦点を当てた質問を展開した。特に、婚活イベントや不妊治療に対する支援の拡充、さらに「子育て日本一」を目指す福祉政策について意見が交わされた。市長は、婚活支援として少人数イベントや新たな手法の導入を考えていることを述べた。
また、石動駅北口の整備についても議論された。議員達は、地域住民からの声を反映し、ビジネスホテル等の誘致を進める必要性を指摘した。市長は、観光客や通勤者の便宜を考え、整備が進められるべきと述べた。
その後、学校教育・歴史文化の振興についても話題に上り、小矢部市の郷土教育や観光資源の活用が求められた。教育長は、郷土愛を育むための取り組みを説明し、今後の更新や充実策予定についても言及した。特に、地域歴史資源の保全やその有効活用について議論が進展した。
市民との対話を重視し、意見を市政に反映させる姿勢が求められる中、令和4年度補正予算が議論されたこの議会は、重要な意味を持つものであった。桜井市長は、「市民の皆様の声を活かし、支援体制を充実させる」と述べ、今後の施策に期待が寄せられている。