令和元年12月小矢部市議会定例会が19日、開かれた。
本会議では、予算案や意見書について審議が行われた。議案第52号に対しては、多くの意見が寄せられたという。
予算案には、新たに富山県の自治体クラウドシステムに加わるための債務負担が含まれている。これは、議員の間で情報漏えいの懸念が指摘された。具体的な懸念については、議員の砂田喜昭氏が厳重に批判した。
砂田氏は、「このクラウドシステムを運営するインテックが過去に情報漏えいの事故を起こした」と述べ、その信頼性に疑問を呈した。また、他自治体でのデータ消失事故についても、言及があった。
予算案の中では、補正予算として教育・福祉関連の予算が増額される。民生文教常任委員会の委員長、藤本雅明氏は、「特に、教育費の増額が学生たちの未来に大きな影響を与える」と語った。さらに、議案第63号での図書館設置条例の改正は、新しい図書館の機能拡充を図るものではあるが、保護者や地域への影響が懸念されている。
また、防災・減災策についても、今後の国土強靭化への取り組みが強調された。議員の沼田信良氏は、最近の自然災害の影響に触れ、「国や県にはより大きな対策を望む」と訴えた。
会議の終盤には、各議題についての討論と質疑が行われ、全ての議案は採択された。特に、議案第52号および議案第63号は全会一致で可決された。地方自治法に基づき、全体の進行や議題の採決が円滑に行われることが求められているため、今後も市はこれらの方針を継続する意向を示した。