令和元年12月、小矢部市議会定例会が開会した。
主要な議題は、平成30年度の水道事業会計剰余金の処分や一般会計の決算認定である。
特に、議案第50号に関する討論が注目される中、全議員が賛成のもと原案が可決された。
決算特別委員会の委員長、嶋田幸恵氏が審査結果を発表した。
彼女は、昨年度の決算に対して全会一致での可決を強調。
加えて、財政健全化指標について深刻な状況を指摘した。
嶋田氏は、「将来負担比率」「実質公債費率」といった指標が、想定以上の高水準となることが懸念との見解を示した。
大型公共事業が影響しているとのことで、今後の予算編成には危機感を持つ必要があると警告した。
また、砂田喜昭氏は、昨年度の決算案件の一部に反対の立場を示した。
彼は、過去最大の借金財政に達したことに懸念を抱き、市民からも不安の声が上がっていると述べた。
具体的には、市債残高が160億円を超え、特に公共事業のために借金が増加している点を指摘した。
そのうえで、税金や社会保険料の負担が増している背景にも触れ、適切な財政運営の必要性を訴えた。
市長の桜井森夫氏は、令和元年度の補正予算案を発表し、歳出額を169億5千万とすることで、各部門の増額が要請されたと説明した。
特に教育や民生費に重点が置かれ、社会福祉の充実に寄与する意向を示した。
本定例会では、12月19日までの会期が支持され、今後の議論の行方に注目が集まっている。