令和3年6月18日、小矢部市議会定例会が開催され、令和3年度の一般会計補正予算に関する議案が審議された。
まず、補正予算(第2号)から第3号までの質疑が行われ、議員からは公共施設再編について質問があった。特に、出合和仁議員からは公共施設再編計画に関連し、市有財産の売却や利活用についての具体的な方向性が議論された。出合議員は昨年度の公共施設からの収入の見込みや廃止施設の解体、譲渡に関する計画の進捗状況について尋ね、特に旧保育所の処理についても言及した。副市長の竹田達文氏は、旧保育所跡地について、地域の意向を確認しつつ譲渡や廃止を検討する考えを示した。
次に、請願第1号である核兵器禁止条約に関連の意見書採択を求める請願についても多くの意見が寄せられた。こちらの件は別途委員会に付託され、議論の必要があるとされた。
出合議員は地元の経済活動に影響を及ぼすコロナ禍において、公共施設の利活用とともにその周辺施設の管理の重要性を強調し、都市計画に基づく新たな市民サービスの可能性についても質問した。市長は、市民交流プラザや駅前新設図書館が地域活性化の起点となることを述べた。
今後の市営施策についても言及され、船渡しや補助金制度について、市民サービスの向上を目指す施策が必須であると指摘があった。これを受けて市長は、各施策の検証や見直しを行い、必要な対応策を講じていく考えを示した。また、ネットワーク活用による地域の情報発信の重要性にも触れた。